帰るべき場所 | 21:17 |
今季初の三田原山へ。
メンツはZaky、稲垣リキ、稲垣マサ。
最初ゲレンデ脇を流したときには意外に積もってなくて、「良くないかも・・・」と思ったけど、やっぱり外輪山は僕たちを裏切らなかった。
いつものように、最高のパウダーで僕たちを迎えてくれた。
思い返せば、どこかへトリップに行って新潟に帰って来たときには、必ずといっていいほどこの山へ足が向かってしまっている気がする。
どんなに他がダメなときでも、ここに来さえすれば最高の雪が待っていてくれた。
まだスキーヤーとして駆け出しのころ、とにかく全部のラインを滑ってやろうと思って、仲間と一緒に、狂ったように滑っては登り、滑っては登りを繰り返したことを思い出す。
調子に乗りすぎて突っ込みすぎ、下山地点まで目と鼻の先で、危うくビバークしかけたのもこの山だった。
この山からは本当にたくさんのことを学ばせてもらった。
「ホーム」なんて呼ばせてもらうのはおこがましいけど、ゲストをこの山に招いて、最高だ!なんて言われたらやっぱり嬉しくなってしまう。
最近は写真を撮ることも多くなってきてしまったけど、やっぱりこの斜面は、撮影なんか気にしないで、思うがままに、自分の最高の滑りがしたい。
久しぶりの自分以外の何事をも気にしない一本は、やっぱり最高だった。
身体にたまったいろんな毒素が、一気に吹き飛んでいったような気がする。
今日は、やっぱり自分はフォトグラファーではなくて、ただの滑り手なんだと確認した一日だった。
本気で写真に取り組んでいる方々には申し訳ないけど、「みんなと山で遊んでいたら、たまたま最高の瞬間に出会ってしまって、思わずシャッターを押してしまったら、良いのが撮れてしまった」、が僕のスタイル。
これはこれからも変えるつもりはなし、自分の強みでもあると思っている。
だって最高の斜面に最高のパウダーが積もっているのに、途中で止まりたくなんかないもんね!
カメラなんか出したくないもんね。
っていうか止まれないもんね!
飛んじゃうもんね!