OTA-man's blog

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10月24日山サイ日記 17:13

6時起床。

天気予報をチェックすると最高の秋晴れだった昨日から一転、今日は急速に天気が悪化するらしい。それでも下山するまでは何とか持ってくれそうだった。よってかねてからの計画を実行することにする。

気合を入れるために朝食にカレーを食べて、7時過ぎには自宅を出発した。

数年前にMTB遊びを始めて以来、ずっと行ってみたかった上越国境の峠に今日はアタックする。

純粋な山歩きとしては難易度も低く、安全でお気楽なハイキングルートだが、重量15kgのチャリンコを担ぎ上げるとどうなるか?体力は持つのか?安全に下ってこれるのか?実際に経験してみないと未知数な部分が大きい。今までも1時間程度の押し上げはしょっちゅうやっていたが、今回は歩きでのコースタイムが4時間。はたして何時間かかるだろうか?普段の僕の歩くスピードなら大体一般的なコースタイムの半分くらいで目的地についてしまうのだが、どれだけかかるか検討もつかない。

と同時に、最高にワクワクしている自分がいる。初めてのドキドキ感や不安感、そして単独行の孤独感は久しぶりだ。しばらく忘れていた少年のような探検欲がメラメラと燃え上がる。やはり雪の季節もそれ以外の季節も、自分にとっての新しい「ライン」を開拓するのが僕にとっての最高の楽しみであり喜びなのだ。

一つ安心できるのは、なんだかんだ言っても所詮一般登山ルートだということだ。まず道に迷うことはないし、頭を打って意識不明にさえならなければ降りてこられる自信はある。いざとなったらチャリンコを放棄して歩いて下山してくればいいだけの話だ。雪山や岩登り、沢登りとは違い、リスク要素はかなり少ない。頭はヘルメットで守るから、まあ多分大丈夫だろう。あとは無理をしないでしっかりチャリンコをコントロールすればいい。

 

9時過ぎに登山口に到着する。山に出発する時間としては遅いのかもしれないが、下山の時間を一般の登山者の方とずらすにはこのくらいの時間の方がいい。それに下山はあっという間だから、たとえ登りが時間がかかっても大丈夫だろう。一応不足の事態に備えてヘッドランプやビバークグッズも持ってきている。やはりチャリンコ遊びで一番注意しなくてはいけないのは、怪我でも熊さんとの遭遇でもなく、人身事故だと思う。他の人に迷惑をかけないように、そして登山道を傷めないように、注意して今日も走ろう。


 

登山口からしばらくは砂防工事用の林道を漕いでいくことになる。およそ1時間ほどで本来の登山口とも言える地点に着いた。ここまではウォーミングアップみたいなもので、いよいよ本格的な登りが始まる。ハイドレーションから水を飲み、BCAA5000mgのドーピングを摂取する。

 

沢沿いにつけられたトレイルを押して行く。何回かの渡渉があったが水量も少なく問題なく渡れた。落ち葉を浮かべた清冽な沢の水を一すくい口に含む。すぐ脇をイワナが数匹泳ぎ去っていった。産卵期を迎えたイワナは、この時期こんな細い枝沢に遡上してくるのでよく見つけることができる。砂防ダムだらけになってしまった川で、それでも力強く生きる魚たちに元気付けられる思いがした。





対岸の斜面に取り付くと、トレイルは無限とも思えるスイッチバックを繰り返しながら高度を上げていく。このルートは明治期に越後と上州を結ぶ街道として整備され多くの人たちが越えてきた道なので、他の多くの古道と同じように、非常に歩きやすい勾配に作られている。おそらく馬や牛なんかも通っていたのだろう。大抵の部分は押して歩ける。ところどころ担ぎが必要な場面もあるが、フルサスのチャリンコはどうしても担ぎづらいが何回かやっているうちにしっくり来るポジションを見つけて、安定して担げるようになった。ザックのショルダーベルトをうまくパッドとしてはさめば肩もまったく痛くない。チャリ15kg+荷物5kgで20kgくらいだろうか。そのくらいであれば余裕で担げるし、かなり長い距離も歩くことができる。そもそもチャリンコで行こうとする場合は急登がないルートを選ぶので、ずっと担ぎ上げということもないだろう。押し上げと担ぎ上げを併用すれば、かなりのところでも登ることができそうだ。これはこれからの夢が広がる発見だった。

アミノ酸のドーピングのおかげか、身体の調子がすこぶるいい。素晴らしい紅葉を楽しみつつも、ぐんぐんとリズムに乗ってチャリを押し上げる。ほとんど空身で歩いているのと変わらないスピードだ。こんなにハイペースで大丈夫かいな?と自分でも疑問に感じてくるが、一向にスタミナが切れる気配がない。どうやら自分でも知らないうちに体力が向上していたようだった。



まともに休憩も取らないまま2時間ほど登り続けると、辺りが急に明るくなり始めた。標高約1400m、高木限界が近いのだ。
この上越国境稜線を含め、多雪山地の植生の垂直分布で特徴的なのが、オオシラビソなどからなる亜高山帯針葉樹林がほとんど抜け落ちていることだ。ブナを主体とする落葉広葉樹林帯を抜けると、いきなり笹が多い尽くす草原状の気持ちのいい稜線に飛び出す。他の山岳地であればここからさらに薄暗い針葉樹林の中をがんばって登りきらなければ眺望は得られないが、ここではたった1400mまで標高を稼ぐだけで高山帯のような雰囲気を楽しむことができる。これがこの地域の山岳の一番大きな魅力だと個人的に思う。

高木限界を超えると、道はほぼトラバースで進むようになってきた。ゴールは近い。やがて目指す峠の象徴的存在、三角屋根の送電線監視小屋が見えてきた。最後の区間は再びチャリにまたがり、ペダルを漕いでえっちらほっちらタイヤを回す。


 

12:15、1448mの峠に到着。正味3時間。昭文社ハイキング地図のコースタイムの3/4だった。今回のルートは大抵の部分を押して歩けたことと、アプローチ部分の時間短縮効果が大きいので一概には言えないだろうが、チャリンコを持っていても大体コースタイム通りというのが今後の一つの目安になりそうだ。それだけ一般的なコースタイムは中高年むけに余裕をみた時間設定になっているということだろう。昭文社の登山地図は山域ごとに調査・執筆者が違うのでコースタイムも主観的な部分が大きいように感じることも多いが、今後に向けた大きな発見であった。

 



峠には一組のパーティーが休憩していたので挨拶を交わす。ちょうど休憩終わりだったようですぐに朝日岳方向へと出発して行った。「大変だったねー、ご苦労様。」とMTBに対しての不快感は特に持たれてはいないようで、ちょっとだけ胸をなでおろす。

草原状の小屋前の広場に腰を下ろして昼食をとる。予報どおり雲が厚くなってきたが、まだしばらくは持ちそうだ。しかし空気は澄んでいて見通しが利くのがありがたい。

思い返してみるとこの峠に来たのは12年ぶり。学生時代、同じこの時期に、帰省途中に馬蹄形縦走したとき以来だ。あのときは悪天候で初雪のビチョビチョの中ここでテン泊したなー寒かったなー、そういえば非難小屋いっぱいだったんだよなー、と思い出にふける。風は少し冷たいが、火照った身体にちょうどいい。

周りはちょっと前までは頻繁に遊びまわっていた山々ばかり。天神平から谷川、一ノ倉、武能、蓬峠、七ツ小屋に対面には白毛門、笠、朝日の山々。反対側にはジャンクションピークから巻機まで続く越後の山々。以前から縦走に岩登りにキャンプに魚獲りまで、いろいろな遊びでこの辺りの山々にはお世話になっていたが、ついにはチャリンコでもお世話になることになってしまった。やっぱここらへんの山はフトコロが深いなー、ありがたいなーと、そんなことをぼんやり思いながらおにぎりをほおばった。

 




あまりゆっくりもしていられないので、珍しく記念写真を撮ったら13:00過ぎには出発。ジャケットをはおり、ヘルメットとクリアーレンズのサングラス、グローブを装着する。スキーでもそうだけど、がんばって登った後、さあこれからがお楽しみ!、というこの瞬間が好きだ。やっぱり気合が入る。

出だしから快調に飛ばしていく。と言いたい所だが、トレイル表面にはゴロゴロした角礫が浮き出ているので、パンクを避けるため慎重に下っていく。予備のチューブとパンク修理キットも持ってはいるんだけど、実際に山の中で交換するのは面倒くさいしせっかくのリズムが止まってしまうので極力勘弁願いたい。

ところどころぬかるんでいるところではタイヤ跡を残さないように降りて通過する。そうこうしているうちにお待ち兼ねの無限つづら折れポイントに差し掛かる。所々現れるテクニカルな区間では、どんだけ足を着かないで下れるか大会を一人で開催し、嬉々として下る。なんとなくヘアピンカーブの極意をつかんでくると、ますます面白くなってきた。やっぱハンドルで舵を切るだけじゃなくて、ターン後半でペダル踏んで推進力がないと行きたい方に進んで行かないんだなー。あとやっぱ視線が大事だな。バンクになっているところは全て当て込んで、倒木をポコジャンで超え、見通しの利くところではかっ飛ばしてグングン標高を下げる。
一度落ち葉の下の隠れキャラにつまづいて前方に飛ばされたが、最近はチャリンコでの転び方もだいぶ会得してきたので余裕がある。クルリンパと前周り受身で事なきを得て、何事もなかったかのように再スタートする。

なんて楽しんでいるうちにあっという間に渡渉地点まで着いてしまった。2時間登って下り30分。
なんて楽しいんだー!
そして何て楽チンなんだー、膝にやさしいんだー!

 

あとは林道をキュイーンと飛ばして車まで。峠から1時間で着いてしまった。

あー気持ちいかった、とチャリを車に積んで出発する。少しいったところでフロントガラスにぽつぽつと雨が当たり始めた。どうやら今日はバッチリのタイミングだったようだ。予報によればこの雨で気温がグッと下がって、山間部では雪になるところもあるようだ。あの峠も雪に閉ざされる季節までもう少し。そろそろスキー道具でも点検することにしようか。

でもその前にもう少しチャリで遊びたいなー。

そんなことを考えながら家路に着いた。

 

MTB楽しいぞー!!

| 日常 | comments(8) | trackbacks(0) | posted by otaman -
Comment








久しぶりのブログだね〜!待ってたよ!

急に寒くなって冬モードまっしぐら感あるけど
もうちょっとMTB楽しみたいね^^

こちらでも走りましょ!いいとこいっぱいあるよ!!
posted by まめくさりや | 2010/10/28 6:21 PM |
最高にいいじゃないか!
お次はカネツグも疾った古道を
うちらも走ろ〜ぜ〜
posted by maru | 2010/10/29 8:37 PM |
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